意図がソースだ
コードではなく自然言語の意図が原本だ。よく書かれた意図文書は、エージェントに繰り返し投入される実行可能なスペックである。
VDLC(Vibe-Driven Development Lifecycle)は、AIエージェントがコード実装の主体となる時代に合わせてソフトウェア開発の全過程を再構成した開発ライフサイクルだ。核心命題は一つ。意図とコンテキストが一次成果物であり、コードはそこから再生成可能な二次成果物だ。
意図定義、コンテキスト設計、還流(ステージ1・2・6)は人間が主導しAIが補助する。共同構築、検証、デプロイと観察(ステージ3・4・5)はAIが主導するが、計画承認・最終レビュー・デプロイ承認の関門は人間が守る。
バイブコーディングが実務に入り込み、コードを書くコストは事実上0へ収束しつつある。問題は、ライフサイクルの残りの区間がそのままだという点だ。既存のSDLCをそのままにして実装ステージだけにAIを差し込むと、四つの問題が繰り返される。
VDLCはこの四つの問題を正面から扱い、ボトルネックとなった区間をライフサイクルの中心に据え、揮発していた知識をコンテキスト資産として蓄積し、人の理解がともに育つ構造を作る。